株式会社春陽堂書店は、信念を貫いた生き方で多くの人びとに感動を与えた文化人・表現者を顕彰する「種田山頭火賞」の第四回受賞者に、夏井いつきさん(俳人)を決定しました。
授賞式は、2021年10月27日(水)にオンラインで開催、授賞式の後には、夏井いつきさんと種田山頭火賞選者の一人、嵐山光三郎さんの対談も行われ、大変濃密で和やかな「俳句談義」となりました。
授賞式と対談の模様は動画にてお楽しみいただけます

第四回受賞者決定!〔夏井いつきさん(俳人)〕

自分の理想を求めて行乞流転の旅に生き、信念を貫いた漂泊の俳人・種田山頭火。その全集をはじめ数多くの書籍を刊行してきた春陽堂書店は、 創業140年の記念事業として2018年9月に「種田山頭火賞」を創設しました。
選考委員に嵐山光三郎さんと林望さんを迎え、山頭火の生き方を彷彿とさせる人を現在に探し顕彰しています。
第四回の受賞者となった夏井いつきさんは、教員時代に俳句と出合い、俳人 黒田杏子氏に師事されました。のちに教職を辞して俳人に転身。夏井さんが講師を務める小中学生を対象にした俳句教室は、いまや全国のあらゆる年齢層を対象とした句会ライブというプログラムとして展開されています。音を聞いて俳句を作る「音俳句」や、通称「俳句甲子園」の審査員を務めるなど、俳句を身近にする活動に邁進されました。
さらにテレビ番組では厳しくも愛ある講評で話題をさらうなど、「俳句」という文芸を敷居が高いというイメージから解き放った功績は大きく、俳句とその普及に対する「自分の理想」に忠実に生きている情熱的な姿勢こそ山頭火賞に値するとして、この度の受賞となりました。
【受賞者プロフィール】
夏井 いつき(なつい・いつき)
昭和32年生れ。松山市在住。8年間の中学校国語教諭の後、俳人へ転身。
「第8回俳壇賞」受賞。俳句集団「いつき組」組長。創作活動に加え、俳句の授業「句会ライブ」、「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。
TBS系「プレバト!!」俳句コーナー出演などテレビラジオでも活躍。
松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。
2015年より初代俳都松山大使。2018年第44回放送文化基金賞(個人)、2019年テレビ愛媛賞。2021年NHK放送文化賞。
句集『伊月集 龍』、『伊月集 梟』、『おウチde俳句』(いずれも朝日出版社)、『世界一わかりやすい俳句の授業』(PHP研究所)、『食卓で読む 一句、二句。お腹がぐぅ~と鳴る、17音の物語 』(ワニブックス)、『NHK俳句 夏井いつきの俳句道場』(NHK出版)、『ひらめく! 作れる! 俳句ドリル』(祥伝社)』など著書多数。

種田山頭火賞受賞記念 スペシャル対談


<夏井いつき×嵐山光三郎 種田山頭火賞受賞記念スペシャル対談>
種田山頭火賞の受賞を記念して、夏井いつきさんと、種田山頭火賞選者の一人、嵐山光三郎さんが「嵐山選 夏井いつき十六句」をテーマに対談を実施しました。
夏井いつきさんの受賞の言葉や、選者の林望さん、嵐山光三郎さんからの選評も収録した授賞式の模様と共に春陽堂書店のYouTubeチャンネルで公開中です。

種田山頭火賞 とは

漂泊の俳人・種田山頭火の全集や書籍を多く刊行してきた株式会社春陽堂書店により、創業140年の記念事業として2018年9月13日に「種田山頭火賞」は創設されました。
今年で没後80年、自然に親しみ酒を愛し、自分の理想を求めて行きつ戻りつしながら信念を貫いた山頭火。そんな生きざまを彷彿とさせる人を現代に探し顕彰することが本賞の目的です。
選考委員は作家の嵐山光三郎さんと作家・国文学者の林望さん。これまでの受賞者は、第一回が麿赤兒さん(舞踏家・俳優)、第二回が伊藤比呂美さん(詩人・小説家)、第三回が碓井俊樹さん(ピアニスト)。

種田山頭火賞 歴代受賞者

【第三回】
碓井俊樹(うすい・としき)
ピアニスト。東京藝術大学附属音楽高等学校および同大学を経て、ザルツブルク・モーツァルテウム芸術大学で研鑽を積む。ヴィオッティ国際音楽コンクール入賞、オランダミュージックセッションにてドネムス演奏賞、ウィーン現代前衛芸術団体TAMAMUより現代芸術特別賞、カントゥ国際音楽コンクール優勝など数多くの受賞歴を誇る。国内外のオーケストラのソリスト、国際音楽コンクールの審査員も務め、ウィーンを拠点に40カ国以上にて演奏活動、南極大陸をはじめ100カ国以上の渡航歴がある。平成29年度外務大臣表彰を受賞。ジョージア共和国シグナギ市名誉市民を称号を授与される。一般社団法人横浜シンフォニエッタ代表理事、日本香港音楽協会理事長(香港)、長野芸術文化振興協会音楽監督、兵庫県豊岡市“おんぷの祭典”音楽監督、上野学園大学客員教授。


第三回 種田山頭火授賞式レポート


【第二回】
伊藤比呂美(いとう・ひろみ)
1955年東京都出身。詩人、小説家。
詩集『草木の空』でデビュー、同年に現代詩手帖賞を受賞。80年代に『青梅』『テリトリー論』で注目される。また『良いおっぱい悪いおっぱい』『おなかほっぺおしり』などの育児エッセイでも話題に。1999年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2007年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞など受賞歴多数。詩集、小説はもちろん、『たそがれてゆく子さん』などのエッセイや訳書も多い。

©吉原洋一


第二回 種田山頭火授賞式レポート


第二回受賞 伊藤比呂美さんインタビュー


【第一回】
麿 赤兒(まろ・あかじ)
1943年奈良県出身。舞踏家・俳優。
64年より舞踏家土方巽に師事。その間唐十郎と出会い、状況劇場に参加。唐の「特権的肉体論」を具現する役者として、その怪物的演技術により演劇界に多大な影響を及ぼす。72年に舞踏集団「大駱駝艦」を旗揚げし、舞踏に大仕掛けを用いた様式を導入。天賦典式(てんぷてんしき)と名付けたその手法は、国内外問わず大きな話題となり「BUTOH」の名が世界のダンスシーンを席巻する。舞踏家・俳優・振付家・演出家としてあらゆるジャンルを越境し、舞台芸術の分野で先駆的な地位を確立している。

©白鳥真太郎


“踊る山頭火”に乾杯!


第一回種田山頭火賞受賞 麿赤兒さんより喜びの声!